@article{oai:togaku.repo.nii.ac.jp:00000845, author = {松本, 美千代 and Matsumoto, Michiyo}, issue = {4}, journal = {東洋学園大学教職課程年報, Bulletin of Teacher Training Course of Toyo Gakuen University}, month = {Mar}, note = {2019 年、アフリカ系アメリカ人作家リチャード・ライトの小説『アメリカの息子』(Native Son, 1940)が、同じくアフリカ系アメリカ人のラシッド・ジョンソン監督とスーザン=ロリ・パークスの脚本により再映画化された。1940 年にアメリカの人種差別と資本主義の不公正、人種と階級が連動する抑圧について訴えた小説は、出版から80 年以上経つ現在でも説得力を持つ。監督のラシッド・ジョンソンがインタビューで、1939 年に小説の登場人物が訴えた心理は、2019 年になっても語る意味があると述べるように、2019年の『ネイティブ・サン』の再映画化は、ブラック・ライブズ・マターなどの差別解消運動が活発化する現代において、現代のアフリカ系アメリカ人の高い逮捕率、刑務所収容率、刑事司法上の不平等、白人と比較した際の雇用格差、貧富の差、教育の機会の遅れなど、人種的不公平による社会の構造的問題を想起させる。  本稿では、1940 年の原作と2019 年度版映画との相違点や脚本上の変更点を踏まえ、再映画化の文化的意義を明らかにする。さらに、アフリカ系アメリカ人の失われた歴史の再編に挑む劇作家スーザン=ロリ・パークスの作品群の中で、2019 年版映画の歴史的文学小説の「読み替え」がどのような位置づけにあるのかについて考察する。}, pages = {85--101}, title = {映画『ネイティブ・サン : アメリカの息子』におけるスーザン=ロリ・パークスの歴史的再構築の意義}, year = {2022}, yomi = {マツモト, ミチヨ} }